誰かがどっかでずっと見てるから

こんなんじゃだめなんだなんて

どうして相手の気持ちまで

先に決めつけてしまったの


あることをないと言って

生きるのはとても苦しいので

誰も見てないところでひとり

きたないかたまりをかかえて


檻の中で 泥の中で

種を持って 春を待った

あの日よりも懐かしい今の歌を歌いたい


あなた あなた あなただけが

それをわかっていればいい


あれ これ もっとできたじゃないかと

遅く起きた休みの時計が言うもんだから

少しだけいつもと違う道を

思いきり歩いてやることにした


ないことをあると言って

生きるのもときに虚しいので

誰も見てないところでひとり

きれいな水の井戸を掘る


からみついて刺が伸びて

あかいあかい花がさいた

とるにたらない かけがえもない

小さな命の切端です


あなた あなた あなただけに

まっすぐ刺さったのなら

それでいい


何もわかってないと突きつける暗闇で

まだ歌ってた 朝がくるって

役に立つとか立たないだとか

月の下じゃどうでもよかった


見るからにだめそうな電球の

光がずっとふるえている

罰なら受けてきたんだよな

罪がもう罰だったんだよな


あの日を使って私をいじめる

ことにも疲れてしまったの

いつか嫌ったトンネルの

出口から歌う 声の限り


刺が落ちて 身体朽ちて

移ろいの果て 埋もれてゆく

あたりまえにあたらしい

朝陽に溶けて散るとしても


あなた あなた あなただけが

あなた あなた あなただけに

あなた あなた あなただけの

心にいられたら いい

それでいい